三つ葉のクローバー

チンピラの兄の面倒を見ながら工場で働く健気な少女ジナ(イ・ヒョリ)。 両親を失い身寄りといえば年老いた祖母だけの彼女を一途に支えるのは幼馴染のソンウ(キム・ガンウ)。 一家がカナダへ移住した後もジナのことが心配で一人韓国に残り、兄のせいでトラブル続きの彼女を陰ながら見守っていた。 そんなある日、ジナの祖母が車にひき殺されてしまう。 加害者として名乗り出たのはジナの働く工場の冷徹な社長セヒョン(リュ・ジン)だった。 実は運転していたのは彼の婚約者ヨニ(キム・ジョンファ)だったのだが、彼女をかばったセヒョンはジナに金銭による示談を提示。 謝罪の言葉ひとつない彼の態度に絶望したジナに、ソンウはこれから自分と兄と3人、一緒に暮そうと優しく誘いかける。 しかし社長と従業員でありつつ加害者と被害者という関係になったセヒョンとジナは自分たちの意思とは裏腹に次第に気持ちが惹かれあってゆく。 それを感じ取るソンウとヨニ。 苦しみに耐えかねたヨニはついにソンウに、ジナの祖母を轢いたのは実は自分だと打ち明ける。 しかし、そのときにはまだ、ヨニとジナとを結ぶ複雑な家族の絆を知る者は誰もいなかった・・・。